【昭和の魅力】それは著しい時代の変化

昭和というと、最近では古き良き時代のような扱いになっているような気がします。少し前に映画「三丁目の夕日」が大ヒットしましたが、そこで描かれた「昭和」は、ある種のノスタルジーと共に多くの日本人に感動を与えたようですね。 あの頃は幸せだった、という懐古主義が含まれているのかもしれませんが、やはりそれだけで無く、昭和という時代は日本人にとって大きな魅力を持っている時代なのではないかと考えてしまいます。そんな昭和の魅力とは何なのか?という事を探っていきたいと思います。

昭和という時代は、60余年続いたわけですが、長い歴史の中で、その60年が果たして長いのか短いのかという判断はとても難しいように思います。しかし日本史という歴史の中で見ると、著しい変化が極短い期間に起こった、という事は一つ言えると思います。

昭和の始めから見ますと、世界は帝国主義という、ヨーロッパを中心に武力で領土を広げていくという主義のもとに世界中が戦争をしていた時代でした。日本ももちろん積極的に戦争をしていました。そこから日本史上初めてとも言える敗戦・占領が有り、奇跡と呼ばれた経済復興が有ります。

良く日本史の中で激動の時代として、戦国時代や、幕末から明治時代が取り上げられますが、実は世界史を含めた観点や国の体制、人々の生活という面から見ると昭和程日本が激動で有った時代は有りません。例えば人口の増加率や、経済成長率という観点でも昭和はそれ以前に比べても大きな変化が有りました。

人口について言えば江戸時代~明治初期までは大体全人口が3000万人でそこから昭和までに5500万人くらいに増えているようですが、昭和に入ってからその倍の1億2000万くらいまでに増えています。経済についても色々な見方が有りますが、昭和初期では30円~60円で1ヶ月生活できたという1点でもその経済変動の大きさがわかるでしょう。

生活に大きく影響する国内の体制についても、確かに江戸時代~明治・大正にかけて、封建制度~資本主義・議会政治という流れに変わっていますが、昭和初期までは日本はその地盤は農村が支える農村社会だったのです。

世界史においても産業革命というものが人間を農村から解放し、資本主義・民主主義の流れを作ったと言われていますが、日本がその恩恵を受け、本当の意味で人民が自立し始めたのは昭和に入り経済成長を果たしてからなのです。農村から解放され都市が形成されていく中で、本当の意味で人々の意識やその生活が変わっていったのです。

そういう歴史的にも激動の時代の中で生きてきた人々や、作り上げていった文化などが魅力的を感じさせるのでは無いでしょうか。昭和の時代背景の中で生み出された国民の一体感に、時にはそれが悲劇の方に向かっていったわけですが、個人主義が蔓延する現在の世の中で、人々が渇望する何かがある事は否めません。戦後から高度経済成長前後までの時代にノスタルジーを感じる人は多くいるようです。

懐古主義と一言で片付けてしまう人もいるようですが、それだけでは片付けられない魅力を日本国民はわかっているのではないでしょうか。高度経済成長の時代、時に1億総中流と揶揄される時代が舞台となっている「サザエさん」や「ちびまる子ちゃん」と言ったその時代の生活を活写する漫画が国民的な漫画として何十年も愛されている事にはそれなりのわけと思いませんか?

バブル経済が昭和末期の締めくくりとして登場します。締めにバブルが来るというのは非常に意味深く取ってしまいます。高度経済成長からバブルの流れというのはどこの社会でも有りえますが、その極端さが何か日本人の特質を表している気がするんですよね。

昭和の代表的な文化ってなんでしょうか?私は駄菓子屋とアニメっていうのが筆頭に上がるんじゃないかと思います。アニメは今や日本を代表する文化になってますが、その世界は意外と奥深いですよね。駄菓子屋も昭和の生活を代表する文化と言えるのではないでしょうか。

芸能では美空ひばり、石原裕次郎、格闘技では力動山、スポーツではジャイアンツの王・長嶋、昭和のスターは現代のスター達とは格が違うな、と感じるのは私だけでしょうか。魅力的な昭和のスター達。

1980年代日本は世界第2位位の経済大国に躍り出ます。その要因となったのが貿易大国として日本を引っ張るメイドインジャパンの製品たちでした。メイドインジャパンが高品質のブランドとして世界に認められたのです。